オトナの食育 

所感編 第151回(通巻206回)2024/8/10号掲載 千葉悦子(高28)

野菜を十分食べているか、ベジメータで測っては?


      

          写真1                         写真2 
    ベジメータ  8/14~30 農林水産省に設置されている         ベジメータに左中指を入れると判定が表示される

 

 野菜を十分食べているか、特別な血液検査なしに分る方法があります。今年の814日から830日までの間、農林水産省正面玄関にベジメータを設置(写真1)するそうです。(土日祝日は除く)各日930分から18時まで。

 私と夫は、先月、霞ヶ関駅近くの農水省に行き、ベジメータで測りました。写真2のように左中指を機械に入れて、しばらく待つだけで判定が出ます。私も夫も「判定C 日本人の平均値ですが、まだ少し不足気味」で、私の方がわずかに多く摂取している数値でした。夫は野菜の摂取量が私より少ないので、納得です。

私が若かりし頃の野菜の摂取量の目安は、「1300 g、内100 g以上を緑黄色野菜」で、私は長年、1100 gの野菜をとることを目安としてきました。近年は「1350 g、内1/3以上を緑黄色野菜(カロテンを多く含む)」という目安となりましたが、長年の習慣を変えるのが難しい上、伴侶が野菜嫌いなので、つい面倒になりがちです。しかし、今回、数字で判定が出て、もう少し努力しようという動機を得られました。

野菜等の摂取量を変えれば、2週間程度で数値が変わるようなので、私としては再度、測りたいと思います。なお、カロテノイド(カロテンやカロテンに近い物質)の摂取量が分かるという機械なので、野菜だけではなく、カロテノイドの多い果物(マンゴー、柿、アプリコット、スイカ等)やサツマイモの摂取量も併せて測定することになります。

果物の摂取量の目安は1200 gですが、私が担当する学生のほとんどが果物はあまり食べていません。それには、いろいろな理由があるでしょうが、

せめて、帰省した子どもや孫に季節の果物を出すといった具体的な工夫はいかがでしょう?

 「ベジメータ®の主なご導・ご活20245現在)」を見ると、三島市、長泉町、伊豆市等の同窓生が多く住んでいそうな地域も載っています。わざわざ期間限定の農水省まで行かなくても、測定機会がありそうです。

 残念ながら、お住まいの近くには常設のベジメータがない場合、お店のイベント等で偶然に見かけたら、測定してはいかがでしょう?客観的に自分のことを知るチャンスです。


■主な参考文献等

久保田紀久枝・森光康次郎編『食品学 食品成分と機能性 第2版』東京化学同人(2021

農林水産省HP「野菜摂取量の見える化の取組について」
 野菜摂取量の見える化の取組について:農林水産省 (maff.go.jp)

株式会社LLCジャパンHP 
【公式】野菜摂取量評価装置:ベジメータ® (光学皮膚カロテノイド量測定装置) (llcjapan.jp)




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