材料例とその下準備
オーブンで加熱するもの
・鶏手羽元 1人3~4個
冷凍物を購入しておくと便利。昼食の場合は前日夜に、夕食なら朝早めに
冷蔵庫に移して解凍。ハーブ塩、あるいは塩と香辛料(こしょう、バジル、オレガノ、
ローズマリー等)で、好みの味付けにする。
・れんこん 1人2~3切れ 皮をむき1.2 cm位の厚切りにする。
れんこんにはアクがあり、空気中に放置すると褐変するので、切ったら水につけておく。
酢を少し入れると、さらに効果的。
焼く直前に水を切って天板に載せる。
・人参 1人2~3切れ 皮をむき1.2 cm位の厚切りにする。
・じゃがいも 1人半分~1個
皮ごとよく洗い、皮のまま加熱し、火傷をしないように注意して、皮をむき、
好みでバターを少し載せる。
芽に多いソラニンやチャコニン等の有毒配糖体は、通常の調理の温度では完全には
分解しないので、もったいながらず、しっかり取り除く。
・玉ねぎ 1人2~3切れ程度 皮をむき、横向きに1.5 cm位の厚切りにする。
写真ではくし形に切ってあり、玉ねぎの大きさや好みでどちらでも。
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ゆでるもの
・ブロッコリー 1人2~3房程度
加熱し過ぎると茶色くなるので、ゆでるのがお勧めです。
ゆでるのが面倒な場合、電子レンジ加熱をしてもよい。
彩りとして、生のクレソンやパセリ等を添える場合も。
冬にオーブンの活用を!
オーブンを使うと、家の中が温まりますし、お店で売っている惣菜と異なり、加熱中に良いにおいが家中に漂います。そういうのが、自宅での料理の良さと思います。ただし、クローゼットは閉めておきましょう。
オーブンの熱効率は悪いでしょうが、電子レンジとは異なり、適度な焼き目がついて、おいしいです。素朴な料理であっても、出来立てのおいしさは格別です!
加熱温度と時間
200℃くらいから10℃刻みにきちんと試したわけではないので、目安でしかありません。早く料理したくて、もっと高い温度にしたこともありますが、問題なかったです。オーブンによっては、最高温度が200℃という場合もあることでしょう。その際は、加熱時間を長くしないと、煮えないかもしれません。最後は、「加減」が大事です。料理はバラつきの多い食材を扱い、熱源や鍋などの調理器具も各家庭まちまちですから、理科の実験のように純度の高い物質を扱うようなわけにはいかず、自分の五感で確かめ、「加減」をする必要があります。便利なオーブンを使いながらも、最後は五感を使って、料理を楽しみましょう。
材料の使い回し
・鶏の骨・・・家族だけの食卓の場合、残った鶏の骨は鍋に入れ、水を入れて弱火で
コトコト煮て、こして(家庭料理なら、茶こしでOK) 、「だし」とします。
これを野菜スープや中国料理のだし等に使うと、本格的な味が楽しめます。
・ブロッコリーの軸・・・周囲の硬い部分(生物の時間に「維管束」と習いましたよね?)は
切り落とし、軟らかい部分だけ適度に切ってゆでるなり煮るなりします。
上記のスープに入れて、他の野菜と一緒に加熱し、塩コショウ等入れれば、
おいしい野菜スープになります。
なお、オーブンシートに残った、焦げ過ぎていない鶏の油やハーブ塩等も入れると、
さらにおいしくなります。
■主な参考文献等
畑江敬子・香西みどり編「新スタンダード栄養・食物シリーズ6 調理学」東京化学同人(2016)
一色賢司編「新スタンダード栄養・食物シリーズ8 食品衛生学」東京化学同人(2014)
品川弘子『レンコンやウドを酢水に浸けるのはなぜ?』日本調理科学会編「料理なんでも小事典」
BLUE BACKS 講談社(2008)
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