オトナの食育 

所感編 第152回(通巻207回)2024/9/10号掲載 千葉悦子(高28)

モスキート音で老いを自覚し、安全で健康的な食生活を

 


 今年7月に、「和食と健康2024」の講演を拝聴し、畝山寿之氏の「UMAMI:日本人の健康長寿の秘密をさぐる」で興味深かったことを書きます。その講演でモスキート音を数種類聞き、39歳以下なら聞こえる音が自分には聞こえなかったです。ネットで「モスキート音」と検索すれば、高音の聴力を調べられます。残念ながら、40歳代なら聞こえる音も、私には聞こえないと分かりました。

 現在、65歳以上を高齢者とされることが多いですし、私も65歳以降に何かと老いを感じるようになりました。そう感じる前に、健康の3要素―食事・運動・睡眠(休養)―についてよく考えて対策なさることをお勧めします。

 中年の年齢であっても、より若い人が聞こえるモスキート音が聞こえないと気付くと、「老いの始まり」を自覚できることでしょう。他人から老いを指摘されるのはキツイ上に、なかなか指摘されないでしょうから、自分で調べるのが適切と思います。

 ずっと以前に、「高齢になると目も悪くなり、ガス火の炎が実際より小さく見える」と出典は忘れましたが知りました。衣服等への引火が心配されます。目はだんだん悪くなるでしょうから、ガス火の周囲が見えなくなってきたことに気付きません。しかし、耳については上記のような検査で老いを自覚できますから、「聴覚以外についても気を付けよう」と思えることでしょう。

 ガス火の方が、カツオのたたきといった料理が出来ますし、停電でも災害時に使えて便利ですが、炎が小さく見える年齢になる前にIH等の電気コンロに変更するよう検討してはいかがでしょう?高齢になるほど、新しいタイプのコンロに慣れるのがシンドイと感じるでしょうから、頭が十分働いて切り替えられる内に、ガスコンロをIHに変えるのがお勧めです。

 多種多様な総菜が売られる便利な世の中になったとはいえ、自分で料理する方が減塩、かつ、油も少なめでありながら、「うまみ」や好みの香辛料等を使うことにより健康的で美味な食事が可能になるので、コンロに拘ります。

 ガス会社関係者には申し訳ないですが、「敬老の日」のある9月号なので、お許し頂きたいと存じます。

■主な参考文献等

一般社団法人 和食文化国民会議HP
 UMAMI 日本人の健康長寿の秘をさぐる (washokujapan.jp)

イーエス電気「ガスの炎の見え方の変化」
https://www.esdenki.com/column/index.php?sc=191127_094953

■■オトナの食育 全メニューへ